約１年間の滞在の拠点となった、フランスのはずれの町 GEX。ジュラ山脈の麓の小さな町の様子を少し書いてみました。

アパートは４階建てで、部屋は最上階の端。日本で言えば４階だけれど、こちらでは３階になるんですね。１階は地階。昔英語の時間に習ったような気がします。

アパートのベランダからはモンブランがよく見えます。手前の低い山に隠れながらスイスアルプスのとんがりがあちこちに見えます。Gexはジュラ山脈の麓にあって、Geneveよりも300m近く標高が高いので、思った以上に眺めがいいところです。ただ、標高が高いことと、ジュラ山脈から吹き下ろす風が冷たくて、気温は結構下がるようです。４月の中旬、Gexでは10cmくらい雪が積もった日がありました。Geneveでも雪は降ったようですがそれほど積もらなかったようです。

このアパートはいくつかの建物が集まってるアパート群のひとつで、そのむこうには乗馬クラブの建物と牧場があって、そのむこうは丘が重なって林や森や草原が見えます。風が時々乗馬クラブの馬たちのにおいを運んできてくれたり、ハエや虫が結構多いのが難点です。

Gexの町はジュラ山脈の麓から山に登るように町が広がっているので、坂道ばかりの町です。古く歴史のある町らしく、今は州都にもなっています。町の中心に真っ白な教会が建っていて、その近くに広場とホールがあり、催し物やお祭りの拠点となっているようです。４月末にExspoがあったり、５月末に移動遊園地が来ていたり、ちょっと特別の市（バザーのようなもの）が開かれたり、そういうこうとに使われているようです。たまにコンサートもあるようです。

フランスの町ではどこでもそうなのかもしれませんが、屋外にいると１時間ごとに時計台の鐘が鳴り響くのが聞こえます。それが、時計を見ると結構ずれているのに気がつきます。ぴったり時報通りには鳴らしてないところがフランスらしいなぁと妙に納得してしまいます。

町の中心部にある食べ物を売っているお店は、昔のよろず屋のようなお店１件、もう少し新しめにしたようなコンビニ的お店１件、お肉やさん２件、八百屋さん１件、パン屋さん３件、それとレストラン数件とたばこ屋さん２件くらいかな。町の規模の割にパン屋さんが多いのがフランスらしいところ。このパン屋さん３件とも買ってみたけど、どこもとても美味しいパンでした。

毎週土曜日に、町の中心にある道でマルシェ(市)がたちます。野菜、果物、肉、チーズ、パン、魚、卵、花、衣類など、生活に必要なものがたくさん売られています。マルシェは規模の大きさは違っても、たいていの町であるようです。

町の端っこにお城に続く道というような名前の道があるので歩いてみたら、城壁が残っていました。そして道の端は崖になっていて、その下には小川（といっても結構大きい）が流れていて谷になっていて、谷にある家は豆粒のよう。ジュラ山脈を越える峠に続く町なんだなぁと妙に納得する風景でした。